自宅で長男(3)の背中をけってけがをさせたとして、千葉県警印西署は29日、印西市若萩1、大相撲行司、小林亮太容疑者(32)を傷害容疑で逮捕した。小林容疑者は出羽海部屋所属の幕下行司で「木村林之助」を襲名している。同署によると「その通りです」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は、2月27日午後5時45分ごろ、同市内の保育園に通う長男の背中をけり、3日間の軽傷を負わせたとしている。同署によると小林容疑者は妻(32)と長女(9)、長男、次男(1)の5人暮らし。妻は「長男が夫の靴下で遊び、その靴下をなくしたので激高した」と同署に被害届を出していた。 小林容疑者が長男を平手打ちするなど虐待しているとして妻から昨年4月と今年1月にも相談があり、同署は昨年4月、児童相談所に通報。虐待が繰り返されていた可能性があるとみて調べる。 小林容疑者は大相撲春場所を28日に終え、宿泊先の堺市の寺にいたところを逮捕された。【黒川晋史】 ◇「非常に残念」出羽海親方 小林容疑者は1993年10月、日本相撲協会に採用され、出羽海部屋入り。同年九州場所に「木村保之助」の名で初土俵を踏んだ。07年初場所の幕下行司昇格に伴い、木村林之助に改名した。出羽海親方(元関脇・鷲羽山)は「非常に残念。ごく最近、うわさでは聞いていたが、まさか逮捕されるとは。このようなことが二度とないよう私生活でも指導していく必要がある」と述べた。
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